おはぎの手作りごはんを始めて3年が経ちます。
初めは何も解らずに色々な情報に惑わされ一歩を踏み出せなかった私ですが、おはぎの生まれたブリーダーさんに相談したところ、「ドッグフードにトッピング…くらいから気軽に始めてみては?」と背中を押してくださいました。その言葉の通り、ドッグフードに茹でたお肉や野菜をトッピングすることから始めました。愛犬の食べっぷりやお腹の調子などを見ながら少しずつ手作りを増やしていきました。
そして間違いなく手作りご飯にして良かった!と思っています。
3年間の中でペットフーディストの資格も取りました。
まだまだ勉強中の毎日ですが、手作りごはんを始めてみようかな…と迷っている方に少しでも参考になればと思いまとめてみました。
目次
手作りごはんって本当に良いの⁇🐶
栄養のバランスが難しそう…(難しく考えなくて大丈夫!)
手作りごはんを始めてみようと思ったものの…自分の作ったごはんが我が愛犬の体づくりや健康を左右するかと思うとすごいプレッシャーに襲われます😨
自分自身もそんなプレッシャーでなかなか始められなかった手作りごはんですが、難しく考えすぎないことが大切です。人間のお母さんが初めて我が子の離乳食を作るように、愛犬の様子を見ながら少しずつレパートリーを増やしていくのが良いと思います。
一食一食の栄養を完璧にするなんてとても無理だし、続きません。人間の食事と同じようにおおらかに考えて、肉が続いたから今日は魚にしようかな…とか、野菜が少なかったから今日は野菜を多めにしようかな…とか。トータルで考えてバランスが取れていれば良しとしましょう。
旬の素材を取り入れることができる
手作りごはんを始めて一番良かった!と思うことが、旬の素材を取り入れることができることです。家族も愛犬も一緒に、旬の食材を味わい季節を感じることは、手作りごはんの楽しみの一つです。
旬の素材の効果
- 新鮮で美味しい…旬の食材は、他の季節と比べて香りや旨みが豊かに感じられ美味しいです。ワンちゃんも素材の旨みを感じることができます。
- 栄養価が高い…旬の食材は、他の季節と比べて栄養価が高いのがメリットです。旬の食材には、その季節に体が必要とする成分が含まれていることが多く日々の健康を維持するのに役立ちます。
- 価格が安い…旬の野菜は生産量が多く、他の季節よりも価格が安くなることがメリットです。
愛犬とのコミュニケーションが増える
ごはんの準備を始めると、我が家のおはぎは必ず私の足元に来て静かに伏せをして待っています。自分のごはんの準備をしているのがわかるみたいです。出来上がって器によそうと「早く早く〜!」と言っているようにソワソワし始めます。
そんな姿が、毎日のごはん作りのパワーになっています。
同じ素材で家族用にはアレンジして味付けをすれば、一緒に楽しむことができます。また、旬の素材を一緒に食べれば、より愛犬との絆も深まりますね!
愛犬は家族のことをよ〜く見ています。家族が健康で幸せであることが、愛犬にとって一番の心の栄養です!
忙しくて時間がない時や、自分の体調が悪い時などは市販のドッグフードをあげるときもあります。頑張りすぎないこと…これが長続きの秘訣です♪
自分の愛犬に必要な量を知ろう!
1日に必要なタンパク質の量を知ろう
まず、手作りごはんを始めるにあたって、愛犬に必要なカロリーとタンパク質の量を把握する必要があると思います。ただ、毎食カロリー計算なんてしていたらとても続きません。我が子に必要な1日のタンパク質の量を把握し、肉や魚でどのくらいの量かを知るとわかりやすいです。
(参考文献*日本アニマルウェルネス協会、ペットフーディスト養成講座テキストより)
手作り食の1日に必要なタンパク質量(g)=犬の体重(kg)✖️4.8〜5.5g(年齢・活動量・代謝量などにより変動します)
次にこのタンパク質量から食材の量を算出する。↓↓
1日に与える肉の目安量(g)=1日に必要なタンパク質量✖️5
(例)…我が家のおはぎで計算すると
体重12kg・成犬・朝晩にお散歩
12×4.8=57.6
57.6×5=288g
となります。
我が家のおはぎは1日に約288gのタンパク質が必要です。イメージとしては鶏の胸肉一枚分くらい…
1日2回のご飯なので一回の食事でこの半分くらいの肉・魚を取るように考えます。
ちょうど鶏のむね肉1枚分くらいです
お皿によそったごはんの量のイメージは頭の鉢の大きさと同じくらい
1回の食事量は愛犬の頭の鉢の大きさと同じくらい
犬の頭の鉢の大きさと胃袋の大きさが同じくらいと言われています。
このイメージはとてもわかりやすく、お皿によそるときに役立ちます。自分のワンちゃんに必要なたんぱく質(肉・魚)を基準に盛り付け、野菜の煮たり茹でたりしたものを加えて、全体が頭の鉢の大きさくらいのかさがちょうど良い分量です。
自分のワンちゃんの頭の鉢を見て、同じくらいのお茶碗を探して量をイメージしてみると良いですよ。
顔が大きくてラッキー…なのかな⁈(笑)
大切なのは…愛犬のうんちをよーくみること💩
手作りごはんを始めてから、愛犬のうんちをよく観察するようになりました。
うんちは何にも勝る健康のバロメーターです。よーく観察しましょう。ごはんの量が足りているのか、とか、きちんと消化されているか、など色々な情報が入っています。
ただ、いつもと違ううんちが続いたり、愛犬の様子がおかしい時にはすぐに獣医さんに見せてくださいね。
野菜の消化が苦手な我が子…
手作りごはんを始めた頃、おはぎのうんちに赤いものが混じっていてびっくりしました。よーく見ると人参ででした。他にも小松菜の繊維が見えたり…
おはぎは早食いさんなので、野菜の消化が苦手なようでした。
それ以降は、野菜は圧力鍋でクタクタに煮るか、やわらかく茹でたものをブレンダーでつぶすようにしました。
苦手な食材で下痢をすることも…
自分の作った手作りごはんを食べて愛犬が下痢をしたら心配だしショックですよね。。
使った材料を振り返り、苦手なものがないか観察します。初めての素材をあげるときは少量から与えるようにしましょう。
我が家のおはぎは豆乳が少し苦手なようです。少量含まれる位でしたら大丈夫なのですが、豆乳を使ったシチューなどを与えると下痢をしてしまいます。なので、シチューなどを作るときにはヤギミルクを使うようになりました。
肉、魚・野菜・炭水化物の割合は⁇
見た目のかさでざっくり考えましょう。
肉・魚 1 :野菜 1〜2 :炭水化物(いも類・穀類)0.5
ワンちゃんに与えてはいけない食材は?
食材の中には、ワンちゃんが食べると中毒などを引き起こしてしまう危険な食材があります。手作りごはんを始める上で必ず覚えておきましょう!
- 玉ねぎ・長ねぎ・にんにく・にら・らっきょう…『アリルプロピルジスルフィド』という成分が赤血球を破壊し、貧血を起こします。生でも加熱しても与えてはいけません。
- ガムなどのキシリトールがは入っているもの…摂取すると急激に低血糖になりなります。下痢・嘔吐・無気力・震えなどの症状が摂取後1時間以内に現れます。
- ぶどう・レーズン…銅中毒、凝縮した糖分のアルコール化などにより腎不全などを引き起こす場合があります。
- チョコレート・ココアなどカカオが入っているもの…『テオブロミン』という成分によって嘔吐・下痢・多尿・麻痺を引き起こします。死に至る場合もあるので注意が必要です。
- マカデミアナッツ・その他ナッツ類…マカデミアナッツは摂取してしまうと震え・腹痛・脱力感・横たわるといった中毒症状を起こします。その他のナッツ類も与えすぎると消化不良や下痢・嘔吐・肥満の恐れもあるため注意が必要です。
- アルコール…犬はアセトアルデヒドを分解できないため重度の中毒症状を起こし、命を落とすこともあります。
- アボガド…ペルシンという成分で下痢・嘔吐を引き起こすことがあります。
これ以外にも与え方に注意が必要な食材もあります。例えばレバーなど、少量なら健康に良いとされているのに、大量に与えたら体に悪影響を与えてしまいます。心配な食材や初めて与える食材については、事前に調べる習慣をつけましょう。
ベースの野菜やお粥はまとめて作ってアレンジして使う
毎食、一から作り始めるととても大変なので、数日分をまとめて作ると便利です。私は土鍋で冷蔵庫にある野菜をいろいろ入れて煮込んでおき、ブレンダーで潰して、ジップロックに小分けにして冷凍したりします。
圧力鍋で野菜のくたくた煮を作って小分けしておくこともあります。
それをベースに肉や魚は毎回変えてトッピングしています。
お粥も数日分をまとめて作って作り置きします。
ある1日の献立
- 朝ごはん野菜のくたくた煮と鶏むね肉のサラダチキン・イワシの米粉焼き
- キャベツ
- 人参
- かぶ
- さつまいも
- トマト
- 鶏のむね肉
- いわし
- ゆで卵
- 夜ごはんあさりの出汁で作った野菜たっぷりのお粥と焼いたカツオ
- あさりの出汁
- 炊いたごはん
- キャベツ
- 春菊
- ブロッコリー
- そら豆
- 鶏のもも肉
- 鰹のたたき
- 朝ごはん夏野菜のラタトゥーユ風
- 豚の赤身薄切り
- かぼちゃ
- カリフラワー
- なす
- トマト
- パプリカ
- 冬瓜
- ブロッコリースプラウト
- サラダチキン
- 夜ごはんヤギミルク粥と鶏むね肉のハンバーグ
- 鶏むね肉
- 鶏もも肉
- 炊いたご飯
- かぶ
- ブロッコリー
- キャベツ
- さつまいも
- ヤギミルク
まとめ
手作りごはんについて、今までの経験をまとめてみました。
ワンちゃんのごはんは味付けなどしないのでとてもシンプルです。ただワンちゃんも、煮る・焼く・茹でる…など調理方法を変えてあげるだけでもとても喜びます。出汁やチキンスープなどを使うととても食いつきが良いです。調味料を使わない分、旬の素材を使ったり、出汁をきちんと取ったり、そんな愛情を存分注いであげてください。
人間もワンちゃんも同じで、口にしたものが身体を作ります。
おはぎの手作りごはんを始めて、家族の食事を見直すきっかけにもなりました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも手作りごはんを通じていろいろな発信をしていかれたらと思っています。
少しでも参考になりましたらとても嬉しいです🎵
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