澄み渡る秋空の下、風に揺れるコスモスの花。
朝晩の空気がひんやりと感じられるようになり、秋の深まりを少しずつ感じる季節になりました。
二十四節気の「寒露(かんろ)」は、草花に冷たい露が宿り、秋が深まっていく頃。
この時季は、朝晩の冷え込みに気をつけながら、乾燥しやすい身体をいたわり、冬に向けて健やかに過ごすための養生を心がけたいですね。
今回の犬薬膳は、澄んだ秋空に咲くコスモスをイメージしたプレートに仕上げました。
秋の食材を取り入れながら、愛犬の身体を思いやる気持ちを、一皿に込めて。
季節の美しさを楽しみながら、愛犬と一緒に秋の深まりを感じてみませんか。
Cold Dew — A Seasonal Yakuzen Meal for Dogs
Cold Dew marks the time when autumn grows deeper in Japan.
The air becomes cooler, and cosmos flowers bloom under the clear autumn sky.
Inspired by this peaceful season, I created a special meal for my dog, using seasonal ingredients to care for their well-being.
A little taste of autumn, made with love. 🌸
Today’s Menu
🌸 Chicken and Pear Stew
🌿 Pasta with Chicken Liver and Walnut Sauce

二十四節気「寒露」とは
寒露(かんろ)は、二十四節気の17番目にあたり、例年10月8日頃から始まる節気です。
草花に冷たい露が宿り、朝晩の空気に秋の深まりを感じる頃。
日中は過ごしやすくても、朝晩は肌寒く感じられる日が増えてきます。
空気も少しずつ乾燥し、秋から冬へと季節が移り変わる準備が始まります。
この時季は、身体を冷やさないように気をつけながら、乾燥から身体を守り、冬に向けて健やかな毎日を過ごせるように整えていきたいですね。
愛犬と一緒に、秋ならではの澄んだ空気や美しい景色を楽しみながら、季節に合わせた養生を心がけていきましょう。
寒露の頃の犬の体調
寒露の頃は、日中と朝晩の気温差が大きくなり、少しずつ冷えを感じる季節です。
犬も、被毛の長さや体格、年齢、体質などによって、寒さの感じ方はさまざまです。
特に、寒がりな子やシニア犬、小型犬などは、冷えに気を配ってあげたいですね。
また、空気が乾燥してくると、皮膚や被毛の乾燥が気になることもあります。
この時季は、愛犬の様子をよく観察しながら、次のようなことを心がけてみましょう。
- 冷え対策:朝晩の冷え込みに合わせて、寝床や室内の温度を調整する。
- 乾燥対策:皮膚や被毛の状態を観察し、室内の湿度にも気を配る。
- 毎日の食事:消化しやすさや栄養バランスを大切にしながら、季節の食材を取り入れる。
いつもと違う様子が見られたときは、食事だけで対処しようとせず、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
季節の変化に合わせて、愛犬が心地よく過ごせる環境を整えてあげたいですね。
今回の薬膳ポイント
秋の薬膳では、乾燥しやすい季節に合わせて、身体に潤いを与えることを意識します。
また、朝晩の冷え込みが増すこの時季は、身体を冷やしすぎないことも大切です。
今回の寒露の犬薬膳では、秋の養生をテーマに、食材それぞれの持ち味を生かした一皿を考えました。
薬膳では、食材の性質や働きを「五性」や「帰経」などの考え方から捉え、季節や体質に合わせて組み合わせていきます。
大切なのは、特定の食材だけに頼るのではなく、さまざまな食材をバランスよく取り入れながら、愛犬の体質や日々の様子に合わせて食事を整えること。
季節の恵みをいただきながら、愛犬が健やかに秋を過ごせるように。
そんな願いを込めて、今回のコスモスプレートを作りました。
寒露のおすすめの食材
今回の寒露の犬薬膳には、秋の養生を意識して、梨・なつめ・くるみを取り入れました。
さらに、香り豊かなバジルを組み合わせ、食材の持つ個性を生かした一皿に仕上げています。
それぞれの食材に込めた、薬膳のポイントをご紹介します。
梨|秋の乾燥から身体をいたわる
みずみずしく、やさしい甘みが魅力の梨。
薬膳では、梨は身体に潤いを与え、乾燥が気になる季節に取り入れたい食材とされています。
秋は空気が乾燥しやすくなる季節。
水分を多く含む梨を食事に取り入れながら、愛犬の身体をいたわりたいですね。
愛犬に与える際は、皮と種、芯を取り除き、小さく切って与えましょう。
なつめ|気を補い、健やかな毎日を支える
薬膳で古くから親しまれてきた、なつめ。
薬膳では「気」を補い、身体を内側から支える食材として用いられています。
季節の変わり目は、毎日の食事や休息を大切にしたい時季。
なつめのやさしい甘みを生かしながら、秋の養生に取り入れました。
犬に与える際は、種を必ず取り除き、砂糖などで加工されていないものを少量使いましょう。乾燥なつめは糖質が多く、硬さもあるため、柔らかく煮て細かくするなど、食べやすさにも配慮します。
くるみ|秋の養生に取り入れたい木の実
秋の実りを感じさせる、くるみ。
薬膳では、くるみは腎を補い、身体を温める性質を持つ食材として知られています。
また、脂質を多く含み、植物性のオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸も含まれています。
秋から冬へと向かう季節に、食材の持つ力を意識して取り入れたいですね。
愛犬に与える場合は、無塩・無糖・無添加のものを選び、ごく少量にとどめましょう。脂質が多いため、消化器への負担にも注意が必要です。体質や持病によっては適さない場合もあります。
バジル|香りを添える「辛」の食材
今回のプレートにアクセントを添えてくれたのが、香り豊かなバジルです。
薬膳では、食材を味の性質から「五味」に分類します。「辛」はその一つで、香りや発散する働きなどと関連づけて考えられています。
バジルは、料理に爽やかな香りを添えてくれるハーブ。
梨やなつめ、くるみといった食材に香りのアクセントを加えることで、今回の一皿に新たな表情を持たせてくれました。
犬に与える際は、食用のバジルを少量使い、初めての場合は体調の変化がないか様子を見ましょう。香りの強い食材なので、無理に取り入れる必要はありません。
季節の食材を、愛犬の一皿に
梨・なつめ・くるみ・バジル。
それぞれの食材の持ち味を生かしながら、秋の養生を意識して組み合わせました。
薬膳では、季節だけでなく、愛犬の体質や体調に目を向けることも大切です。
旬の食材を楽しみながら、その子に合った食事を考えていく。
そんな日々の積み重ねを大切にしていきたいですね。
レシピ
鶏肉と梨のトロトロ煮
材料
- 鶏もも肉(皮なし)…100g
- 梨…50g
- なつめ…1個
- 昆布だし…100cc
- 大根・人参…各20g

作り方
- 下準備鶏肉は1cm角に切る。大根・人参はコスモスの花用に薄切りを一枚用意し、残りは細かく刻んで煮物に入れます。
梨はすりおろす。なつめは半分に切り種を取り除く。 - 手順1鍋に昆布だしを入れ、鶏肉・大根・人参・なつめを入れて火にかける。煮立ったら弱火にし、すりおろた梨を加え、汁気がなくなるまで煮る。汁気が足りなくなったら水を足して柔らかくなるまで煮てください。


- 手順2犬に与えるときは、なつめは細かく刻んであげてください。
鶏レバーとくるみソースのパスタ
材料
- 鶏レバー…30g
- パスタ(グルテンフリー)…35g
- くるみ…7g
- 豆乳…20ml
- バジル…2g

作り方
- 下準備パスタは所定の時間茹でておく。くるみは細かく刻む。鶏レバーは茹でてしっかり火を通しておく。
- 手順1フードプロセッサーに茹でたレバー・くるみ・刻んだバジル・豆乳を入れ撹拌する。

- 手順2茹でたパスタに①のソースを絡める。

人参と大根のコスモス
鶏肉の煮物で使う、大根と人参を2〜3mmにスライスし、茹でるかレンジで少し柔らかくし、花びらの抜き型でコスモスを作る。真ん中はゆで卵の黄身を少々を真ん中にのせる。葉っぱは水菜です。
食べる時は、全部刻んで混ぜてあげてください🌸


カロリーと給与量について
今回のレシピは、全量で約375kcal。
我が家の愛犬(12kg・成犬)を基準にした、一食分の目安として作っています。(1/2日分)
食材の種類や、調理方法によってカロリーは変わりますので、愛犬の体格や普段の運動量、体調などに合わせて量を調整してください。

まとめ.〜愛犬と楽しむ秋の養生〜
澄んだ秋空に咲くコスモスをイメージした、今回の寒露の犬薬膳。
梨やなつめ、くるみなどの食材を取り入れながら、秋の深まりに合わせた養生を一皿に込めました。
季節が移り変わるように、愛犬の身体も日々変化していきます。
言葉で伝えることのできない小さな変化にも気づけるように、毎日の食事を通して、その子の身体と心に寄り添っていきたい。
そんな思いを込めながら、これからも季節の恵みを生かした犬薬膳を作っていきたいと思います。
やがて秋は深まり、次の節気「霜降(そうこう)」へ。
朝晩の冷え込みがいっそう感じられ、草木に降りる露も、やがて霜へと変わる頃です。
澄んだ秋空の下で咲いていたコスモスから、少しずつ深まる秋の景色へ。
次の一皿にも、季節の移ろいと愛犬への思いを込めて。
愛犬と一緒に、実り豊かな秋を楽しんでいきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます🎵
As autumn deepens, I hope to keep sharing seasonal meals made with love for my dog.
Soon, we will welcome Sōkō (Frost Descent), when the mornings grow colder and the season moves closer to winter.
With every meal, I hope to bring a little seasonal beauty and care into my dog’s life.
May you and your beloved dog enjoy the beauty of autumn together. 🍂


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