秋の夜が、少しずつ長くなっていく頃。
空を見上げると、月が美しく輝き、
虫の声が静かな夜に響きます。
秋分は、昼と夜の長さがほぼ同じになる節目です。
夏の名残を少しずつ手放しながら、
季節はゆっくりと、深い秋へ。
そんな秋分の夜をイメージして、
今回は藍色のお皿に、月と月うさぎを描くように
一皿の薬膳ごはんを仕立てました。
満月を思わせる鶏肉のミートボール。
月うさぎをかたどった、鱈と豆腐のうさぎ饅頭。
そして、夜空に浮かぶ三日月のさつまいも。
愛犬と一緒に、静かな秋の夜を楽しむような
「秋分の犬薬膳」です。
Autumn Equinox — A Seasonal Yakuzen Meal for Dogs🐾
In Japan, the Autumn Equinox marks the time when day and night are nearly equal in length.
As summer gently gives way to autumn, the air becomes cooler and drier.
In traditional Japanese-inspired dietary care, autumn is associated with nourishing the lungs and protecting the body from dryness.
For this seasonal meal, I created a moonlit plate inspired by the quiet beauty of an autumn night.
🌕 Full Moon Chicken Meatballs
🐰 Rabbit-Shaped Steamed Dumplings with Cod, Tofu & Lotus Root
🌙 Crescent Moon–Shaped Sweet Potato

二十四節気「秋分」とは
秋分は、二十四節気のひとつ。
春分と同じように、昼と夜の長さがほぼ等しくなる頃です。
暑さが落ち着き、朝晩には秋らしい涼しさを感じるようになります。
自然界では、夏から秋へと季節が大きく移り変わり、
草木も少しずつ冬へ向かう準備を始めます。
犬たちにとっても、夏の暑さから解放される一方で、
空気が乾燥しはじめ、体調の変化が出やすくなる季節です。
秋分の薬膳ポイント
薬膳では、秋は「肺」と関わりの深い季節と考えます。
秋が深まるにつれて空気が乾燥すると、
鼻や喉、皮膚などにも乾燥の影響が現れやすくなります。
また、薬膳では「肺は乾燥を嫌う」と考えられているため、
秋には身体をうるおす食材を取り入れながら、
肺をいたわる養生を心がけます。
今回の秋分のごはんにも、
そんな秋の養生を意識した食材を取り入れました。
今回の食材の薬膳的な働き
今回のテーマは、「秋の乾燥から身体を守り、肺をやさしく養う」こと。
🐟鱈
淡白で消化のよい鱈は、秋のごはんにも取り入れやすい食材。
薬膳では、身体を補い、胃腸の働きを助ける食材として考えられています。
今回は豆腐やれんこんと合わせて、
月うさぎの形に仕立てました。
れんこん
れんこんは、秋に取り入れたい代表的な食材のひとつ。
薬膳では、熱を冷まし、身体にうるおいを与える方向に働く食材とされ、
乾燥が気になる季節の養生にも取り入れられます。
白く丸いれんこんは、今回の「月」の世界観にもぴったりです。
豆腐
豆腐は、身体に必要な水分を補い、
熱を冷ます方向に働く食材として薬膳で用いられます。
鶏肉や鱈と組み合わせることで、
やさしく食べやすい一皿に仕上げました。
松の実
松の実は、薬膳では肺や身体をうるおす食材として知られています。
乾燥しやすい秋には、
こうした「うるおい」を意識した食材を少量取り入れるのもポイントです。
今回は刻んでミートボールに混ぜ込み、
満月の中にそっと忍ばせました。
🍠さつまいも
さつまいもは、胃腸の働きを助け、
身体を元気にする方向に働く食材。
秋らしい自然な甘みもあり、
愛犬のご褒美や主食の一部として取り入れやすい食材です。
今回はきなことヨーグルトを添えて、
夜空に浮かぶ三日月に見立てました。
秋分の薬膳プレート〜レシピ〜
🌕満月のミートボール
材料
- 鶏むねひき肉…80g
- 豆腐…20g
- うずらの卵…3個
- 松の実…5粒
- 生姜のしぼり汁…小さじ1/2

作り方
- 下準備うずらの卵は茹でて殻をむく。
生姜はすりおろす。
松の実は細かく刻む。
豆腐は水気をよく切っておく。 - 手順1ひき肉に水気を切った豆腐、生姜、刻んだ松の実を加えてよく混ぜる。
三等分にする。 - 手順2うずらの卵が真ん中にくるように包む。
蒸気の上がった蒸し器で12〜13分蒸す。

- ラベル蒸し上がったら、少し冷まし、卵が真ん中に来るように半分に切る。

🐰鱈と豆腐とれんこんのうさぎ饅頭
材料
- たら…正味80g
- 豆腐…40g
- れんこん…30g
- 炊いたごはん…20g
- カボチャの種(ロースト)…2〜3粒
- クコの実…少々

作り方
- 下準備たらは骨を取り除き、一口大に切る。
れんこんはすりおろす。
クコの実は水で戻す。 - 手順1フードプロセッサーに、たら・れんこん・豆腐・ごはんを入れて撹拌する。


- 手順2混ざった種を好みの等分に分ける。丸く成形しうさぎの体を作り、小さな尻尾の丸も作る。

- 手順3蒸気の上がった蒸し器で10分蒸す。
かぼちゃの種を包丁で刻んで耳にする。
クコの実も小さく刻んでうさぎの目にする。
🌙さつまいもの三日月
材料
- さつまいも…40g
- きな粉…小さじ1/2
- ヨーグルト…小さじ1

作り方
- 手順1さつまいもを蒸して柔らかくし、熱いうちに潰して、きなことヨーグルトを加え混ぜる。


- 手順2丸い型を使って三日月を作る。残りはまん丸のお団子にする。
オーブンシートに並べ、トースターで2〜3分焼く。

カロリーと給与量について
今回のレシピは、全量で約400kcal。
我が家の愛犬(12kg・成犬)を基準にした、
一食分の目安として作っています。
食材の種類や調理方法によってカロリーは変わりますので、
愛犬の体格や普段の運動量、体調などに合わせて量を調整してください。
※薬膳は、病気の治療を目的としたものではありません。
愛犬の体調に不安がある場合や、持病・食事制限がある場合は、獣医師にご相談ください。

まとめ
秋の夜空に浮かぶ月を眺めながら、
「今年も元気に過ごせますように」と願う。
そんな静かな時間を、愛犬と一緒に。
季節の食材をいただきながら、
その時々の身体にそっと寄り添う。
薬膳というと少し難しく感じるけれど、
特別なものではなく、
季節を感じながら食べることも、ひとつの養生なのだと思います。
月夜に想いを寄せながら過ごす秋分を越えると、
季節はさらに深まり、次の節気「寒露」を迎えます。
朝晩の空気に冷たさが増し、
草木に宿る露も、少しずつ冷たく感じられる頃。
次回は、そんな寒露の季節に寄り添う、
愛犬のための薬膳をお届けします。
愛犬の健やかな毎日を願う、
秋分から寒露へつながる犬薬膳です。🌕🐰🌙
最後まで読んでくださってありがとうございます🎵
A little meal for a peaceful autumn night, made with love for my dog. 🌕🐰


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