夏至は、一年のうちで最も昼の時間が長くなる節気です。まぶしい陽射しに包まれる一方で、季節は静かに次の移ろいへと歩み始めています。
薬膳の考え方のもとになる陰陽論では、太陽のエネルギーである「陽」が一年の中で最も満ちる時期とされています。
陽の気が高まる一方で、この日を堺に少しずつ「陰」が育ち始める転換点でもあります。
梅雨の湿気や夏の暑さが増していくこの頃は、犬たちの体にも少しずつ負担がかかり始める季節。
食欲が落ちたり、胃腸が疲れやすくなったりする前に、季節に合わせた食事で体を整えておきたい時期です。
そこで今回は、夏至の養生をテーマにした「ひまわり薬膳プレート」を作りました。

目次
二十四節気「夏至」とは
夏至は一年のうちで最も昼の時間が長くなる節気です。
太陽のエネルギーが最も高まり、本格的な夏の始まりを感じる頃。梅雨の最中ではありますが、気温や湿度が高くなり、体にも少しずつ暑さの負担がかかり始めます。
私たち人間と同じように、犬たちも季節の変化の影響を受けています。
夏本番を元気に迎えるためにも、この時期から体調を整えておくことが大切です。
夏至の頃の犬に見られやすい変化
気温と湿度が高くなる夏至の頃は、犬の体にもさまざまな変化が現れます。
- 食欲が落ちる
- 水を飲む量が増える
- 呼吸が荒くなる
- 胃腸が疲れやすい
- 疲れやすくなる
- 寝ている時間が増える
特に日本の夏は湿気が多く、体に余分な水分が溜まりやすい季節です。
そのため、体の熱を和らげながら、水分代謝や胃腸の働きを助ける食材を取り入れることが夏の養生につながります。
薬膳から見た夏至
薬膳では夏は「心(しん)」と深く関わる季節と考えられています。そして、本格的な夏の前である夏至の時期には「脾」の働きと「心」の働きを守ることが大切です。
心は血液の巡りや精神活動に関係するとされ、暑さが続くと体力だけでなく心身のバランスも消耗しやすくなります。
また、汗をかくことで体の潤いも失われやすくなります。
夏至の養生では、
- 体にこもった熱を和らげる
- 水分代謝を助ける
- 胃腸をいたわる
- 気血を補う
ことを意識するとよいとされています。
今回の食材と薬膳の考え方
🐮牛肉
牛肉は気血を補い、暑さで消耗しやすい体を支える食材です。
夏バテ予防にも役立つと考えられています。
🍅トマト
トマトは体にこもった熱を和らげ、潤いを補う働きがあるとされます。
暑い季節にぴったりの夏野菜です。
🌽とうもろこし
とうもろこしは余分な水分の排出を助けると考えられています。
湿気の多い日本の夏には心強い食材です。
🎃かぼちゃ
かぼちゃは胃腸の働きを支え、消化吸収を助ける食材です。
食欲が落ちやすい季節の栄養補給にも役立ちます。
🌿オクラ
オクラの粘り成分は胃腸をやさしく守り、体に潤いを与えてくれます。
🍒クコの実
クコの実は肝血を補う食材として知られています。
今回はひまわりの周りを彩る太陽の光に見立てて少量添えました。
🌻夏至のひまわり薬膳プレート〜レシピ〜🌻
今回は夏至の太陽をイメージして、ひまわりをモチーフにした薬膳プレートを作りました。
ターメリックで色付けしたごはんを花びらに見立て、中央には牛肉と夏野菜を使った具材をたっぷり。
かぼちゃととうもろこしで作った太陽を添え、これから迎える本格的な夏を元気に過ごせるよう願いを込めました。
見た目の楽しさだけでなく、季節に寄り添う食材選びも大切にした一皿です。
🍚ターメリックライス(ひまわりの花びら🌻)
材料
- 米…1カップ
- ターメリック…小さじ1/4
- 水…250ml
作りやすい分量で米カップ1で炊きました。その中から1/3量を使います。(残りは小分けにして冷凍し次のご飯で使ってください)

作り方
⭐︎米1カップを研いで、水250ml(通常のご飯より柔らかめ)、ターメリックを入れて炊飯器、または圧力鍋で炊きます。
⭐︎1/3量を使います。残りはラップに包んで冷凍してもOK。
⭐︎取り分けた1/3量を8等分して、涙型ににぎります。

🍅牛肉、トマト、パプリカの炒め煮(ひまわりの中心🌻)
材料
- 牛肉赤身…50g
- トマト…30g
- 赤パプリカ…20g
- オクラ…2本(1本は葉っぱの飾り用)

作り方
- 手順1オクラは茹でて刻んでおく。牛肉とトマトは1cm角に切る。パプリカはみじん切り。

- 手順2フライパンにオリーブオイル少々を引いて牛肉を炒める。肉に火が通ったらパプリカを加えさらに炒める。トマト・オクラも加えて炒める。トマトの水分で炒め煮にする。

- 手順3ひまわりの中心になります。ターメリックライスを涙型ににぎって花びらのように並べ、真ん中に盛り付ける。

🌽とうもろこしとカボチャの和え物
材料
- かぼちゃ…50g
- とうもろこし…20g
- クコの実…5〜6粒

作り方
- 手順1とうもろこしは茹でて必要分を削いでおく。かぼちゃは電子レンジで加熱しやわらかくし潰す。
- 手順2とうもろこしは粒のまま与えると消化しづらいので、すり鉢で潰すか、ミルミキサーで潰すと良いです。潰したかぼちゃと和えます。

🫛枝豆の米粉クッキー
材料
- 米粉…20g
- 全粒粉…20g
- 枝豆…20g
- カッテージチーズ…20g
- 白すりごま…3g
- 太白胡麻油…10g

作り方
(全カロリー約267kcal・15個分(1個あたり約17kcal)
- 手順1枝豆は茹でて鞘から出し薄皮をとる。細かく刻む。
- 手順2ボウルに全ての材料を入れ混ぜ合わせ、一まとめにする。

- 手順3②の生地を少量ずつ伸ばしながら好きなクッキー型で抜く。170℃に予熱したオーブンで約13分焼く。


給与量の目安
🌻今回の「夏至のひまわり薬膳プレート」は、枝豆クッキー2個を含めて約390kcalです。
我が家の愛犬(体重12kg・成犬)では、1皿で約1/2日分の食事量を目安にしています。
年齢や活動量、体質によって必要量は異なりますので、愛犬の体型や体調に合わせて調整して下さい。
- ターメリックライス…約175kcal
- 牛肉・トマト・パプリカの炒め煮…約120kcal
- とうもろこしとかぼちゃの和え物…約60kcal
- 枝豆クッキー(2個)…34kcal
まとめ
空を見上げると、ひまわりが太陽に向かって大きく花開く季節になりました。
夏至は、一年でもっとも昼が長く、太陽の力が満ちる節気です。
その一方で、犬たちにとっては暑さや湿気による疲れが少しずつ現れ始める時期でもあります。
季節の変化に寄り添いながら、愛犬の体調を整えるごはんをこれからも楽しんで作っていきたいですね。
次の節気は「小暑」。
いよいよ夏本番へ向かう季節です。
次回は、暑さに負けない体づくりをテーマにした薬膳ごはんをお届けします。
最後まで読んでくださりありがとうございます🎵

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