秋が深まり、朝晩の空気に冷たさを感じる頃。
木々の葉は色づき、足元には落ち葉やどんぐり。
朝の草木にうっすらと霜が降りる日も近づいてきます。
二十四節気の「霜降(そうこう)」は、秋がいっそう深まり、冬の気配が感じられる節気です。
そんな秋の風景を思い浮かべながら、今回の犬薬膳は、栗や鮭、マッシュルームなど、秋の味覚を取り入れたプレートに仕立てました。
どんぐりを思わせるお団子に、色づいた紅葉の人参。
松の実やくこの実も添え、季節の彩りと薬膳の知恵を一皿に込めています。
深まる秋の実りを楽しみながら、愛犬の健やかな毎日を思う。
そんな気持ちを込めた、霜降の犬薬膳をご紹介します。
As autumn deepens, the mornings and evenings grow colder.
Leaves turn beautiful shades of red and gold, while acorns and fallen leaves cover the ground.
The first frost is not far away.
In Japan, Sōkō is one of the twenty-four solar terms, marking the time when autumn deepens and winter approaches.
Inspired by this beautiful season, I created a special meal for my dog using the flavors of autumn, including chestnuts, salmon, and mushrooms.
Acorn-shaped dumplings and maple leaf-shaped carrots bring the autumn forest to the plate.
Pine nuts and goji berries add a touch of traditional Japanese Yakuzen inspiration.
A little taste of autumn, prepared with love and care for my beloved dog.🐾

二十四節気「霜降」とは
霜降は、二十四節気の一つで、秋の最後の節気です。
暦の上では、朝晩の冷え込みが強まり、霜が降り始める頃とされています。
日中はまだ秋の暖かさが残る日もありますが、朝晩との気温差が大きくなり、少しずつ冬へと季節が移り変わっていきます。
木々の葉は赤や黄色に色づき、落ち葉が地面を彩る季節。
自然の景色が美しく変化する一方で、私たちの体も、これから訪れる寒い季節に向けて準備を始める時季です。
愛犬と過ごす毎日の中でも、気温の変化や体調の小さなサインに目を向けながら、秋から冬への移り変わりを心地よく過ごしていきたいですね。
霜降の頃、犬の体調で気をつけたいこと
霜降の頃は、朝晩の冷え込みが強まり、日中との気温差も大きくなります。
犬も年齢や体格、被毛、体質などによって、寒さへの感じ方はさまざまです。
特に、寒がりな子やシニア犬、体温調節が苦手な子は、寝床を暖かく整えたり、散歩の時間帯や服装を工夫したりして、無理なく過ごせるようにしてあげましょう。
また、空気が乾燥し始める時季でもあります。
飲み水をいつでも飲めるようにし、食欲や便の状態、皮膚や被毛の様子など、普段との違いがないかを観察することも大切です。
薬膳では、季節の変化に合わせて食材を選び、体の内側から健やかな状態を保つことを大切に考えます。
愛犬の体質や体調に目を向けながら、毎日のごはんにも秋から冬への季節の移ろいを取り入れてみましょう。
霜降の犬薬膳ポイント
今回のテーマは、「秋の実りを味わいながら、冬に向かう体をいたわること」。
秋らしい食材を取り入れながら、薬膳の考え方も大切にして献立を考えました。
秋の実りを取り入れる
栗や鮭、マッシュルームなど、秋においしさが増す食材を使い、季節を感じられる一皿に。
栗のほくほくとした食感や、鮭の旨みを楽しめるように仕立てました。
食材のおいしさを生かしながら、愛犬が食べやすい大きさや柔らかさに整えることも大切です。
薬膳の知恵を添える
松の実やくこの実も取り入れました。
伝統的な薬膳では、松の実は肺や腸を潤す食材、くこの実は肝や腎を養う食材として考えられています。
秋の乾燥が気になる時季に、こうした食材の性質を献立づくりの参考にするのも、薬膳の楽しみの一つです。
ただし、薬膳での伝統的な考え方が、そのまま犬に対する医学的な効果を示すものではありません。愛犬の体質や持病、食材との相性にも配慮して取り入れましょう。
見た目にも秋の風景を
今回は、どんぐりをイメージしたお団子と、紅葉の形に抜いた人参を盛り付けました。
深みのあるオレンジ色のお皿に、茶色や緑、白、鮮やかなオレンジ色を重ね、落ち葉が広がる秋の森を表現しています。
白いカリフラワーには、霜が降りる頃のひんやりとした空気を重ねました。
季節の景色を思い浮かべながら作ることも、二十四節気の犬薬膳ならではの楽しみです。
今回のおすすめの食材
栗
栗は、炭水化物を中心にエネルギーを補給できる食材です。
伝統的な薬膳では、脾や腎を補う食材として扱われます。
今回は秋の実りを表現する食材として、ごはんに取り入れました。
犬に与える際は、味付けをせず、加熱して柔らかくし、食べやすい大きさにしましょう。
鮭
鮭は、良質なたんぱく質や脂質を含む食材です。
今回のプレートでは、ごはんやお団子に取り入れ、旨みと彩りを添えました。
犬用には、十分に加熱し、骨を丁寧に取り除いてから使います。
マッシュルーム
マッシュルームは、料理に旨みと香りを加えてくれるきのこです。
今回はお団子の上に添え、どんぐりの帽子に見立てました。
犬に与える場合は、食用として安全なものを選び、十分に加熱して細かくするなど、食べやすさにも配慮します。
松の実
松の実は、脂質を多く含み、エネルギー補給にもつながる食材です。
伝統的な薬膳では、肺や腸を潤す性質があると考えられています。
脂質が多いため、犬には少量にとどめ、消化の様子や体質に注意して取り入れます。
くこの実
くこの実は、伝統的な薬膳で肝や腎を養う食材として知られています。
赤い色が秋のプレートのアクセントにもなります。
犬に与える場合は、少量からにし、食べやすいように柔らかくして使いましょう。薬を服用している犬や持病のある犬は、事前に獣医師へ相談すると安心です。
※食材の薬膳的な性質は、伝統的な考え方に基づくものです。犬への使用量や適否は、個体差や健康状態によって異なります。
霜降の犬薬膳〜レシピ〜
栗と秋鮭のごは(プレート盛付け分…約222kcal)
材料
- 白米…1カップ
- 生栗…3個(剥いたもの)
- 生鮭…切り身約80g
- だし昆布…2cm
- 水…300ml(柔らかめに炊きます)
- 松の実…少々
- 黒すりごま…少々
⭐︎栗ごはんは作りやすい分量で作りました。今回のプレートでは、炊き上がったごはん90gと栗1個分、焼いた鮭35gを盛り付けています。
⭐︎残りのごはんは小分けにしてストックしたり、ごま塩をかけて家族も一緒に味わってください🌰
作り方
お米1カップは研いでざるにあげておく。
栗をむく。熱湯につけてそのまま湯が冷めるまで放置してから皮を剥くと剥きやすくなります。
圧力鍋に研いだお米・栗・昆布を入れ水300mlを入れて炊きます。加圧後8分、そのまま蒸らす。
または炊飯器で炊いても良いと思います。
焼いた秋鮭をほぐして加えます。
松の実と黒ごまをのせます。



どんぐりのお団子(約135kcal)
材料
- 豚赤身ひき肉…60g
- マッシュルーム…3個
- 人参…20g

作り方
- 手順1にんじんはすりおろす。
マッシュルームは傘の部分を切ってどんぐりの帽子にします。残りの部分はみじん切りにしてひき肉に混ぜます。 - 手順2ボウルにひき肉、すりおろしたにんじん、刻んだマッシュルームを入れてよくこねます。3等分にしてどんぐりの形に成形し、マッシュルームの傘をつけて短く切った楊枝を指して止めます。


- 手順3蒸気の上がった蒸し器で12分蒸します。
森の落ち葉・霜(約22kcal)
•茹でたカリフラワー…1房
•茹でたにんじん(薄切り)…もみじの方で抜く
•サニーレタス…1枚
•くこの実…3〜5粒


カロリーと給与量
今回のレシピは、プレート全量で約379kcal
我が家の愛犬(体重12kg・成犬)を基準にした、一食分飲めやっすとしてつくっています。(1/2日分)
食材の種類や、調理方法によってカロリーは変わりますので、愛犬の体格や普段の運動量、体調などに合わせて量を調整してください。

まとめ
霜降の犬薬膳は、秋の実りと、冬の気配を感じる風景を一皿に表現しました。
栗や鮭、マッシュルームの秋の味覚に、松の実やくこの実を添えて。
どんぐりのお団子や紅葉の人参には、深まる秋の景色を重ねています。
季節の移ろいを感じながら、愛犬の体調や好みに合わせて食材を選ぶこと。
それは、毎日のごはんを通して愛犬を思いやる時間でもあります。
木々の葉が落ち、朝晩の冷え込みが深まる頃。
秋の終わりが近づき、暦の上では、いよいよ冬の始まりを迎えます。
次の節気は「立冬」。
秋の実りを楽しむ季節から、寒い冬を健やかに過ごすための準備へ。
愛犬の小さな変化に目を向けながら、季節に寄り添うごはんを、これからも大切に考えていきたいと思います。
次回は、冬のはじまり「立冬」の犬薬膳をご紹介します。
最後まで読んでくださりありがとうございます🎵
This Sōkō Yakuzen meal brings together the gifts of autumn and the quiet feeling of winter approaching.
Chestnuts, salmon, and mushrooms bring the rich flavors of the season, while pine nuts and goji berries add a touch of traditional Yakuzen wisdom.
The acorn-shaped dumplings and maple leaf carrots reflect the beauty of the autumn forest.
Choosing seasonal ingredients while thinking about our dogs’ health is one way to show our love through everyday meals.
As the leaves fall and the mornings grow colder, autumn slowly gives way to winter.
The next solar term is Rittō, marking the beginning of winter in the traditional Japanese calendar.
From enjoying the harvest of autumn to preparing for the colder days ahead, I look forward to creating another seasonal Yakuzen meal for my dog.


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